✍ 古家あきら | 2026-07-01 更新
会社の規模の調べ方 — 従業員数・資本金・売上、無料で分かるのはどこまで

「この会社、どのくらいの規模なんだろう」——転職や取引の前に、相手の会社の大きさは気になりますよね。
しょくばログという会社データベースを運営していると、毎日いろんな会社の登記や従業員数を見ることになります。そこで感じるのは、規模は“1つの数字”で見るとだいたい誤解するということ。資本金だけ大きい会社もあれば、少人数でものすごく稼ぐ会社もある。だから複数の数字で立体的に見ます。
先に結論。規模は 従業員数・資本金・売上 の3つで測ります。このうち従業員数と資本金は無料で確認でき、売上(非上場)は正確には分かりにくい。これが実情です。順にいきます。

規模を測る3つの数字
- 従業員数…人の規模。働く環境や組織の大きさに直結する、いちばん実感に近い数字
- 資本金…事業の元手として登記された金額。登記事項なので公開されている
- 売上(業績)…事業の大きさそのもの。ただし非上場企業は公開義務がなく、無料で正確に知るのは難しい
ひとつの数字だけで判断しないこと。資本金1億円でも従業員5人なんて会社は普通にありますし、それ自体が悪いわけでもありません。
従業員数の調べ方
- gBizINFO(経済産業省)…法人番号にひもづけて、従業員数を含む企業情報を無料で確認できます。まずここ
- 公式サイトの会社概要・採用ページ…自己申告ですが、いちばん新しい規模感が出ていることが多い
ひとつ注意。従業員数は「どこまでを数えているか」でブレます。単体か連結か、正社員だけか派遣・パートも含むか。サイトによって数字が違うのはこのためなので、複数見て“おおよその桁”で捉えるのが正解です。会社の特定は会社名から法人番号を調べる方法からどうぞ。
資本金の調べ方
資本金は登記事項なので、確実に公開されています。
- 登記情報(登記事項証明書/登記情報提供サービス・有料)…正確な資本金を確認できる
- gBizINFOや公式サイトの会社概要…無料で載っていることも多い
ただ、正直なところ資本金は会社の実力を測る指標としては弱いです。今は1円でも会社が作れる時代なので、「資本金が小さい=ダメ」ではありません。あくまで参考程度に。
売上(業績)の調べ方
- 上場企業…有価証券報告書や決算短信で売上・利益が公開されています。ここは強い
- 非上場企業…公開義務がなく、無料で正確な売上を知るのは難しいのが現実。官報の決算公告や、信用調査会社(帝国データバンク・東京商工リサーチ)の有料レポートが主な手段
取引で相手の支払い能力まで見たいなら、取引先の信用を調べる方法のほうが実務的です。
中小企業・大企業の区分(法律上の基準)
「中小」「大手」の線引きは、中小企業基本法で業種ごとに「資本金または従業員数」で決まっています。たとえば製造業・建設業・運輸業その他なら 資本金3億円以下 または 従業員300人以下 が中小企業の目安(卸売・小売・サービス業は基準が異なります)。求人や報道で見る「中小」「大手」は、だいたいこの考え方が下敷きです。
よくある質問
非上場企業の正確な売上は無料で調べられますか?
難しいです。公開義務がないため、無料で分かるのは公式サイトや一部データベースの記載まで。正確な業績は、官報の決算公告や有料の信用調査が中心になります。
従業員数が資料によって違うのはなぜ?
数え方の定義が違うためです。単体/連結、正社員のみ/全雇用など。複数の情報源を見て、傾向(桁)で捉えるのが実務的です。
規模が大きい会社のほうが安心ですか?
規模は安定性の“一要素”にすぎません。大きくても傾く会社はありますし、小さくても優良な会社は山ほどあります。事業内容・財務・評判もあわせて見てください(会社が実在するか確認する方法)。
まとめ
会社の規模は 従業員数・資本金・売上 の3つで測り、従業員数と資本金は無料、売上(非上場)は限定的。数字ひとつで決めず、組み合わせて“桁”で捉えるのがコツです。
しょくばログは国税庁の公開データをもとに、全国の会社を1社1ページにまとめ、資本金や従業員数などの基本情報も確認できます。会社名で検索、または業種・エリアから探してみてください。
※本記事は一般的な情報です。正確な財務情報は登記・公式資料でご確認ください。